アメリカで着々と進むテレビとインターネットの融合化
アメリカではテレビ放送のデジタル化が日本とは比べ物にならないくらいに進んでいる。
衛星放送に加え、Tivoと呼ばれるデジタル受信機(生放送の巻き戻し、静止、録画はもちろん、見ている人の好みを自動的に読み取り、それに合わせてテレビ番組の録画を自動的に行ってくれる機能もついている。)は一般家庭に広く普及している。
有料のチャンネルも含めるとテレビのチャンネル数だけで軽く100を超える。また、番組の質の高さも日本のテレビ事情とは大きな差がある。
それに加え、多くのテレビ局はインターネット通して番組提供を行っており、映画やインターネットオリジナル番組も提供している。それに対抗するためか、YouTube等のビデオサイトでは長時間のビデオのストリームを可能にし、長編映画のストリームも始めた。
さらに、アップル社を始めとして様々な企業がインターネット回線を利用しての映画やテレビ番組のレンタルや販売も行っており、それらを全て含めると画面を通して送られて来る情報は膨大な量になる。
常に一歩先を行くアップル社
視聴者の間には当然、テレビとインターネットの両方を一つの画面で見たいという要望が広がっていた。
様々な企業がインターネットとテレビの融合が出来る機器の開発を争う中、他社に差を付けていたのは先月に新しく改良もされたアップル社のアップルTV。
テレビ画面を通して、インターネットも同時に利用出来るという機器。
強敵出現で加速するテレビとインターネットの融合市場
そんなアップルTVに真っ向から立ち向かう形となる商品をグーグル社が近日発売する。その名もズバリ、「グーグルTV」
既にアンドロイドの開発でアップル社の宿敵になっていたグーグル社はこの新しい市場でもライバルとなりそうだ。
両社ともに映画やテレビ番組のレンタルや販売をテレビ画面から可能で、様々な企業との提携で映画やテレビ番組やアプリの種類も豊富だ。
あえて違いを探してみると、大きく二つに分かれる。アップルTVの強みは、iTuneとのコネクション。テレビの画面上でiTuneの機能をフルに活用出来るのは最大の魅力だ。音楽から映画まで、十分に楽しめる。
グーグルTVのセールスポイントはインターネットへのアクセスに力を入れている事。ツイッター等の利用もテレビの画面から手軽に出来る。
両者共にiPodタッチをリモコンとして利用出来る。グーグル社はアンドロイド携帯電話用のリモコンアプリもすぐに登場させると述べている。
日本にはいつ来るのか?
着々と進む新しい技術。果たして日本にこのようなエンターテーメントはいつやってくるのだろうか?
注目すべき点は、グーグルTV機能の内蔵された新型テレビの製造元は日本の誇るソニー社。海外だけではなく、日本国内でもこのような機器の発売を期待したい。
"Apple TV vs. Google TV: What's the difference?"
www.msnbc.msn.comTivo
www.tivo.comApple.Inc.
www.apple.comGoogle.inc.
www.google.com