大正製薬株式会社は、長年研究を行っているタウリンと、必須アミノ酸5種(L-バリン、L-ロイシン、L-イソロイシン、L-フェニルアラニン、L-トレオニン)の組み合わせが、神経細胞でのエネルギー(ATP:アデノシン三リン酸)量を増加させることを明らかとした。
大正製薬が、5/12に新着情報公開!!
神経細胞でATP量を増加させることは、疲労回復のための有効な手段であり、タウリンと必須アミノ酸5種の組み合わせが疲労回復に効果を発揮することが期待される。本研究成果は、3月14日(火)~17日(金)に開催された日本農芸化学会2023年度大会にて発表された。
<研究成果1:神経細胞における細胞内ATP産生促進作用>x
脳を構成する神経細胞に対して、タウリンと必須アミノ酸5種の組み合わせが与える効果について検証した。その結果、タウリンと必須アミノ酸5種により、細胞内のエネルギー量(細胞内ATP量)が増加することを見出した。
<研究成果2:神経細胞におけるATP産生関連因子の発現量増加作用>
次に、細胞内ATP産生のメカニズムを解明するために、ATP産生関連因子の遺伝子発現量に対するタウリンと必須アミノ酸5種が与える効果について評価した。その結果、ATP産生関連因子であるNDUFS1、COX4I1、ATP5F1A、CSの遺伝子発現量が、タウリンと必須アミノ酸5種の組み合わせによって増加した。