三陽工業株式会社では、8月19日より、AIを活用した新しいアプリケーション「さよりんのお悩み相談室」の運用を開始しており、10月時点で160件の相談が寄せられたと発表した。
プライバシー保護に細心の注意を払い、個人の悩みが外部に漏れないように設計
この「さよりんのお悩み相談室」は、社員が抱える業務上の悩みや疑問を解決するための補助的な役割として、近年急速に進化を続けるAIを用いた技術を活用している。
「さよりん」とは、三陽工業の企業マスコットキャラクター。このさよりんのページに、業務上の悩みでもプライベートな悩みでも入力すると、さよりんが回答してくれるというもの。
アプリ開発において、最も苦労した点は、「さよりん」の口調を自然にすることだったという。AIの回答だと、どこか硬い印象になり、さよりんのキャラクター性が失われてしまうからだ。
また、プライバシー保護に細心の注意を払い、個人の悩みが外部に漏れないように設計されており、開発者にも誰が使用したのかといった情報は見えないようになっている。
(坂土直隆)