溜透かし技法に新漆を使用、青と緑の色表現が可能に
プラチナ万年筆株式会社(東京都台東区)は2011年10月5日、新開発の漆を用いた蒔絵万年筆の受注生産を開始すると発表した。
漆は、いくつかの精製を経て朱合漆(しゅあいうるし)というあめ色の半透明色になるため、どうしても茶色が出てしまい、絵柄や下地本来の色を綺麗に反映させることは困難だった。
時間がたつにつれ、朱や蒔絵が透けてくる技法
今回、特殊な色粉を使用したことで、通常の朱合漆では出せなかった“青色の透け”が実現できる漆を開発することに成功。
現段階ではまだ量産化が難しく、当面は子会社である中屋万年筆での製品に導入。2011年10月14日より受注生産を開始する。新開発の漆で仕上げた万年筆『青龍』は、157,500円。
The Handmade Fountain Pen 手作り万年筆 中屋万年筆 - NAKAYA FOUNTAIN PEN -
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