渋い!武具にも使われた甲州印傳の万年筆
セーラー万年筆は10月1日、軸に日本の伝統工芸である甲州印傳を巻きつけた万年筆「甲州印傳万年筆」を発売する。
甲州印傳とは鹿革に漆を使って模様を描いた伝統工芸。強靭な鹿革特有の肌触りと、美しい文様が特徴だ。体にしっくりと馴染み、強靭なことから、戦国時代には武具に用いられることが多かった。
(画像はプレスリリースより)
甲州印傳伝統工芸士・山本誠氏の作品
今回、セーラー万年筆の印傳製作を担当したのは、“印伝の山本”の山本誠氏。日本でただ一人の、甲州印傳伝統工芸士の資格を持つ職人である。
柄は、甲州印傳でも特に好まれる「鞘形(さやがた)」と「小桜(こざくら)」の二種類。漆の文様が隆起しているため滑りにくく、書き心地も快適だ。
(画像はプレスリリースより)
10月の一般販売に先駆けて、8月中旬より全国13店舗で限定販売を行ったが、売れ行きは上々。万年筆ファンはもちろんのこと、外国人観光客の人気も高かった。
甲州印傳万年筆のペン先は14金、24金メッキ仕上げ。字幅は中細。本体サイズは直径17mm、長さ133mm。重量は38.8g。いずれも印傳の柄を印刷した専用の桐箱に入れて販売される。価格は30,000円(税別)。
セーラー万年筆株式会のプレスリリース
http://www.sailor.co.jp/pdf/release/kousyuinden-fp_20140917.pdf