アプリごとに個人情報を設定
米アップルは今秋に発表を予定している「iPhone5」に、電話帳などの個人情報を保護する機能を初めて搭載する。
米グーグルの「Android」との差別化を明確にするために、安全性をより高める戦略だ。
この機能はiPhoneやiPad向けの新OS「iOS6」に搭載され、新型iPhoneに加え、既存の機種でも使えるようになる。
新機種では設定画面に「プライバシー」という項目が新たに加わる。「GPS(全地球測位システム)で得た現在地」、「電話帳」、「カレンダー」、「リマインダー(備忘録)」、「写真」などの情報を利用するかどうかをアプリごとに選択できる。
安全性でAndroidに差をつける戦略
これまでアップルは、個人情報を狙う不正アプリを排除するために、アプリを配布する前に審査を行い、無審査アプリでも使えるAndroidよりも安全性が高いことをアピールしてきた。
しかし、最近になって個人情報の流出が懸念されるアプリが見つかり、審査だけに依存するシステムでは不安が出てきた。また、Facebookなどの個人情報を収集、利用するソーシャルアプリが急増していることから、どの個人情報を利用するのかを明示してほしいというユーザーニーズも高まっている。
新機種「iPhone5」は、現行機種より画面が一回り大きくなり、9月中旬に発表されると米メディアが報じている。
アップル
http://www.apple.com/jp/朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/business/update/0826